お正月は誰もが穏やかな一年を願いながら、 「明けましておめでとうございます。今年も よろしくお願いいたします」と、挨拶を交わし ますが、元日に石川県能島半島地方で地震が あり、その翌日には羽田空港で飛行機の事故 もありました。その為に「今年は大丈夫かな? どうなるかな?」や「2024年は波乱の年になりそうだ」などといったような、先々ちょっと 不安になり心配する言葉は時々耳にします。 まずは、地震に遭わされた方と飛行機事故で お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り いたします。そして、被災地で大変な生活を強 いられている方々が一日も早く日常を取り戻せますように、お祈り致します。
さて、新年早々に起こった出来事を考えて いた時に、「3 6 5日の紙飛行機」という曲が 頭に浮かんできました。実はこの歌はNHK朝ドラ「あさが来た」で放送開始が2 015年で した。最初は日本語を覚えるために、聴きまし たが、聴けば聴くほど心の琴線に触れました。
「朝の空を見上げて今日という一日が 笑顔でいられるようにそっとお願いした 時には雨も降って涙も溢れるけど 思い通りにならない日は明日頑張ろう」
歌詞が本当に胸に刺さりました。しかも、優しいメロディと歌声が心を癒やしてくれて大好きな歌の一つです。元気が出ない時や悩みが あったり、落ち込んだりした時、勉強に疲れた 時に、この曲を聴いて「頑張ろう」と自分自身 に話しかけ、良い気分になり勇気づけられます。
一番の歌詞にあるように私たちが思った通り にならなくても、朝の空を「見上げる」ことは 一日に十分に良い影響を与えます。植物は光 に向かわなければ、花を咲かせないように、私 たちも神様に信頼・希望を置かなければ、心配 や不安を乗り越えることができないでしょう。 私達キリスト者にとって、「朝の空を見上げる」 ことは神様を見上げ、神様にひたすら信頼を ささげて生きることでしょう。言い換えます と、神様を信頼することは私たちに生きる希 望を与えることになります。希望あるいは信 仰を持ち続ける限り、いくら困難があっても 生き続けます。
「人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ 風の中を力の限り ただ進むだけ その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番 大切なんだ さあ 心のままに」
この歌詞の通り、結果よりもその「過程」が大 切です。その過程において、さまざまな困難と ぶつかったことがあっても諦めずに神様を信じ続けることが一番大切です。教会にどれほど財産を寄付するかより、貧しい人々にどれほどお金を捧げるかより、教会と人々をどれほど大切にしているかの方が大切ではないで しょうか。
「人生は紙飛行機 愛を乗せて飛んでいるよ 自信持って広げる羽根を みんなが見上げる 折り方を知らなくても いつの間にか飛ばせるようになる それが希望推進力だ」
この言葉の中には、「あなたがたは世で苦難が ある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既 に世に勝っている」(ヨハネ16:33)と言 われたイエス様の言葉が響いています。すで に世に勝利されたイエス様がおられるので、 勇気を出すことができます。
私たちが苦難に見舞われ絶望の淵にいる時、 私たちをそこから引き出してくださるのは、 神様しかないでしょう。
物事が困難で、生きることが耐え難く思える 時、前向きに生きそれを乗り越えることが恵 みの一つです。乗り越えた後には必ずいいことが待っています。「2 0 2 4年はどうなるか」 は全くわかりませんが、神様の祝福があると 強く信じています。
グエン・ヴァン・トアン神父
