Lectio Divina(レクチオ・ディヴィナ)― みことばを通して主と出会う道
(教皇レオ十四世・2026年1月の呼びかけに応えて)
2026年1月、教皇レオ十四世は全教会に向けて、祈りの中心に神のみことばを置くようにと招かれました。みことばを通してキリストと生きた出会いを深めるためです。この呼びかけに応え、私たちの教会共同体も、伝統的な祈りの方法である Lectio Divina(レクチオ・ディヴィナ) を共に実践していきたいと思います。
Lectio Divina は単なる聖書の読み方ではなく、神との出会いの道です。今日、神が私たち一人ひとりに語りかけておられる声に耳を傾け、そのみことばが心に触れ、生活を照らし、内側から私たちを変えてくださるように身を開く祈りです。この祈りは、読む・黙想する・祈る・観想するという自然な流れの中で進んでいきます。
Lectio Divina の実践ガイド
1. 心の準備
- 静かな場所を選ぶ
- 姿勢を整え、しばらく沈黙する
- 十字を切り、聖霊の導きを願う
- 短い聖書箇所(5〜10節程度)を選ぶ
(または、本日読まれる聖書の箇所でもいいです)
2. Lectio(読む)
- ゆっくりと、2〜3回読み返す
- 心に留まる言葉、イメージ、フレーズに注意を向ける
- 「今、神が私に語っておられる」という信頼のうちに読む
問いかけの例
- どの言葉が私の心に響いたか
- どこで読みながら立ち止まったか
3. Meditatio(黙想する)
- 心に響いた言葉やイメージと共にしばらく留まる
- みことばが自分の経験、記憶、感情、生活の現実に触れるようにする
- 今の自分の状況に照らして、みことばの意味を味わう
問いかけの例
- このみことばは、今の私に何を語っているのか
- 神は私に何を招いておられるのか
- 私のどこが癒され、整えられる必要があるのか
4. Oratio(祈る)
- 黙想から生まれた思いを、素直に神に語りかける
- 感謝、願い、悔い改め、心の痛みや望みなどを自由に祈る
- 神との対話として祈る
問いかけの例
- 今、私は神に何を申し上げたいか
- 今日、このみことばを生きるために、どんな恵みを願うか
5. Contemplatio(観想する)
- 数分間、沈黙のうちに神の前に留まる
- 言葉も思考も手放し、ただ神の愛のまなざしの中に身を置く
- この静けさの中で、みことばが内側で働き、癒しと変容をもたらす
(6. )Actio(行動)
- 今日一日、みことばを具体的に生きるための小さな行動を選ぶ
- 態度、決断、愛のしぐさなど、実践できることを一つ
例
- 家族に対してもう少し忍耐深く接する
- 落ち込んでいる人に声をかける
- 許しを必要としている相手に心を開く
教会共同体での実践のすすめ
- 各家庭が週に一度、家族でみことばの祈りを行う
- 青年会、レジオ、聖歌隊などのグループが集まりの前に短い Lectio Divina を行う
- 毎月第一主日のミサ後に、共同体全体で短い Lectio Divina の時間を設ける
結び
Lectio Divina は、聖書を「読む」だけでなく、みことばによって自分の人生を読み解いていただく祈りです。
この祈りが、私たち一人ひとりと家庭、そして教会共同体に、光、平和、そして新しい力をもたらしてくれますように。
2026年が、私たちの教会にとって 「みことばの年」 となりますように。
