復活の主日2026年

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 皆さん、主のご復活おめでとうございます。

 復活の主日を迎えた今日、私たちはキリスト教信仰の中心にある最も大きな恵みを祝っています。昨夜の復活徹夜祭は、教会にとって一年で最も神聖な時でした。暗闇の中に灯された一本の復活のろうそくは、死を打ち破り、すべての闇を照らすキリストの光を象徴しています。その光は、今も私たち一人ひとりの心に届いています。

 聖パウロはこう言います。「もしキリストが復活されなかったのなら、私たちの信仰はむなしい。」この言葉の通り、今日のすべての聖書朗読は、ただ一つの真理を指し示しています。キリストはまことに復活されたということです。

 第一朗読では、使徒ペトロが力強く復活を証ししています。かつて弱さの中で主を否定した彼が、今は大胆に「主は生きておられる」と宣言しています。
「人々はイエスを木にかけて殺してしまいましたが、神はこのイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました。しかし、それは民全体に対してではなく、前もって神に選ばれた証人、つまり、イエスが死者の中から復活した後、御一緒に食事をしたわたしたちに対してです。」
福音でも、ペトロは空の墓を見て、その後、この出来事を振り返り、心の奥深くで「主は復活された」と信じました。彼の信仰は、理屈ではなく、復活の主との出会いから生まれたものです。

 復活は、弟子たちだけの出来事ではありません。それは、今を生きる私たちにも新しい希望の扉を開いてくれます。キリストは、罪と闇と死に打ち勝ち、永遠のいのちへの道を開いてくださいました。愛は憎しみに勝ち、真理は偽りに勝ち、光は闇に勝つ。この希望こそ、復活の恵みです。

 日本では今、桜が満開を迎えています。長い冬を越えて、一斉に咲き誇る桜の姿は、まるで復活の喜びを語っているようです。冷たい季節を耐え抜いた木々が、春の光を受けて美しく花開くように、私たちの心にも、神の光がそっと差し込み、希望の花を咲かせてくださいます。

 そして今日は、教会にとって特別な喜びがあります。この復活の主日に、彦島教会では、ひとりの子どもが洗礼を受け、また、細江教会では、3人の子どもが洗礼を受け、新しいいのちへと迎え入れられます。洗礼の水は、復活の主のいのちに結ばれるしるしです。どうかこの子たちが、家族と教会共同体の愛に包まれながら、信仰のうちに健やかに成長していくことができますように。

 復活された主イエス・キリストは、私たちにも新しい歩みを招いておられます。困難の中でも信仰を失わず、希望を手放さず、光の子として生きるようにと呼びかけておられます。私たち一人ひとりが、家庭や職場や社会の中で、復活の証人となることができますように。

 主の復活の喜びが、皆さんの心に深く届きますように。そして、どんな「冬」のような時を過ごしていても、必ず「春」が訪れ、神の国で花開く日が来ることを信じて歩むことができますように。

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