司教様の説教
司教様の講話
司教様の講話の要約
1. 全世界の教会の変化
- 2000年以上の歴史の中で、教会のあり方を決定する「最高決議機関」は「公会議」と呼ばれ、全世界の司教だけがローマ教皇を中心として、集まる会議でした。
- 時代の進歩に早く対応するため、パウロ6世は「世界代表司教会議(シノドス)」を始めましたが、これも司教だけの会議でした。
- 教皇フランシスコはこれに大きな変化をもたらしました。司教たちが集まる前に、準備段階として教区や国レベルで信徒、修道者、司祭の意見をよく聞くことを求めました。
- その中心にあるテーマは「共に歩む教会(シノドス的な教会)」です。キリストを頭(中心)としながら、司教も司祭も、修道士や信徒も、みんながよく話し合い、共同責任を負いながら宣教していく教会を目指しています。
- レオ14世教皇様は、教皇フランシスコの遺志を引き継ぎ、2028年10月に司教たちだけではない「教会総会」を開く予定です。
2. 広島教区における「宣教ひろば」の方向性
- 教皇様が願っておられる「共に歩む体制」に応えるため、広島教区では毎年2月23日に「宣教ひろば」を開催することにしました。
- この宣教ひろばは「決議機関じゃない」ということです。テーマに基づいて皆が自由に分かち合い、意見をまとめるためだけの場です。
- 特に、「小さくされた人」や「社会から無視され、見放された人たち」の小さな意見をよく集めることが大切にされています。
- ここでまとめられた意見は「平和の使徒推進本部」に提出され、年に2回(6月と12月)開かれる教区の決定機関である「教区宣教司牧評議会」での案に生かされます。
3. 2028年に向けた広島教区のロードマップ
- 2026年2月23日: 第3回宣教広場が行われました。テーマは「信仰共同体の現状と直面している困難に光を当て、共に歩む温かさのある教会を目指すために、私たちはどのような働きに呼ばれていますか?」でした。
- 2026年3月〜12月: 今はこの段階です。各信仰共同体(小教区)レベルでの自主的な分かち合いを進めます。彦島教会でも10月に予定されており、翌年1月末までに報告書を平和の使徒推進本部に提出します。
- 2027年2月23日: 第4回宣教広場を開き、各小教区から上がってきた「共に歩む」実践報告をまとめ、バチカンへの評価・報告を準備します。
4. 信徒からの質問と白浜司教様の回答
質問1:幼児教育の現場における信仰の伝達について
- 信徒(聖母園の園長): 昔は神父様が幼稚園の園長をしていましたが、今は私たち信徒が引き継いでいます。現在、非信者の先生が多い中で、どのように神様のことを伝えていけばよいか苦労しています。宣教ひろばが、様々な立場にある信徒が抱える課題を話し合う場になることを期待しています。
- 司教様の回答: 国内法上(宗教法人と学校法人)の問題や専門性の高まりから、司祭が園長を続ける時代ではなくなってきています。それに代わって、現在「チャプレン制」を整えつつあります。司祭やカテキスタが呼ばれた時に、宗教行事(クリスマス会や七五三の祝福など)を一緒に計画したり、司式をしたりする形でサポートしていく方針です。
質問2:社会における信徒個人の活動について
- 信徒: 教会での報告は「目に見える」教会内での活動に偏りがちです。しかし、信徒一人ひとりが家庭や職場、地域社会の中で行っている愛の活動こそが重要であり、そうした個人の現場の話を分かち合える場が必要ではないでしょうか。
- 司教様の回答: 個人として社会の中で良いことをするのは、イエス様の体の部分として自らの判断で行うことであり、小教区で話し合う必要のない自己責任の素晴らしい行いです(社会的な微妙な問題に組織として取り組む場合は別ですが)。自分のアイデアと責任、そしてソロモンが求めたような「知恵」を持って社会で活躍できることこそ、信徒の皆様の「固有性」です。
