今日の福音朗読は、ルカの伝える、復活の主がエマオという村に向かう二人の弟子に出現なさった物語です。皆さまもご存じのように、この物語は原始教会で祝われていた主の晩餐の儀式が背景のあると言われます。
現代のミサの式次第にも呼応していて、その前半はみことばの典礼です。
①弟子たちが自分たちの悩みと失望を打ち明けるところは、ミサの「あわれみの賛歌」に呼応しています。
②主がこれを聞き、聖書の言葉を弟子たちに説明してくださるところは、ミサの中の朗読と説教に呼応しています。
③弟子たちが心を打たれて、「一緒にお泊りください」と願うところは、みことばをきいた会衆がささげる信仰告白と共同祈願に呼応しています。
物語の後半は、感謝の典礼です。
④イエスがパンを裂いてお渡しになるところは、ミサの中心部分の聖変化に呼応しています。
そして最後に、二人の弟子たちが仲間に知らせるために夜道を引き返すところは、ミサの最後の派遣に呼応しています。
皆さん、主イエスがエマオの弟子たちとともに歩まれたように、主は私たちの人生の歩みをともに歩んでくださいます。私たちの迷い、落胆、精神の混乱、不安を、主イエスに打ち明けましょう。主はこれを聞いてくださいます。そして、主が私たちにどのようにお答えになるかを聞きましょう。主が告げてくださるみことばに耳をかたむけましょう。みことばは、きっと私たちの歩むべき道を照らし、方向を教えてくれます。
そして、この日のように皆が一緒に集まるとき、主とともに食卓を囲みましょう。主からいのちの糧をいただくとき、私たちはどんな困難にもめげずに歩み続ける力を受けます。私たちがどれほど弱く、貧しく、いたらない者であっても、主からいただく力によって、心の平和と喜びをもって生き、道すがら出会う人々に接するたびごとに、主イエス・キリストの救いの福音を人々に知らせることになります。これが、エマオの弟子たちに告げられたいのちのことばです。アーメン。
