復活節第六主日2026年(彦島)

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兄弟姉妹の皆さん、

今日の福音の中で主イエスは、別れの時が近づく弟子たちに向かって、深い愛に満ちた約束を語られます。「わたしは父にお願いし、もう一人の弁護者を遣わして、いつまでもあなたがたと共にいるようにする。…わたしはあなたがたをみなしごにはしない」。この言葉は、弟子たちだけでなく、今日を生きる私たち一人ひとりに向けられた、慰めと希望に満ちた約束です。

しかし主イエスは同時に、聖霊を受けるための道を示されます。「もしあなたがたがわたしを愛するなら、わたしの掟を守る」。主イエスを愛するとは、単なる感情ではなく、主イエスのように生きようとする決意です。敵をも愛し、傷ついた人を癒し、貧しい人に寄り添い、そして第一朗読のフィリポのように、誰に対しても心を開いて福音を伝えること。第二朗読でペトロが語るように、たとえ苦しみが伴っても、善を選び続けること。こうした生き方の中にこそ、聖霊が働き、私たちの心に住んでくださいます。

私たちの人生には、孤独や失敗、疲れ、落胆、悲しみが押し寄せる時があります。祈っても答えが見えない時、誰にも理解されないと感じる時、自分が小さく弱く思える時があります。そんな時こそ、主イエスの言葉を静かに思い起こしたいのです。「わたしはあなたがたをみなしごにはしない」。この約束は、どんな闇の中でも消えることのない光です。聖霊は、私たちの内に住み、慰め、導き、真理へと歩ませてくださいます。

そして今は、5月、聖母マリアに特別な思いを向ける月です。主イエスが「あなたがたをみなしごにはしない」と約束されたその実現の一つが、十字架の下で私たちに与えられた聖母マリア、母としての役割です。「見よ、あなたの母だ」。聖母マリアは、救いの計画の最初から聖霊と共に歩み、教会の始まりの時にも弟子たちと共に祈り、聖霊降臨を迎えました。教会は聖母マリアの祈りに包まれながら生まれ、そして今も聖母マリアの保護のもとに歩んでいます。

私たちもまた、聖母マリアの子として、決して一人ではありません。聖母マリアは、私たちが弱る時には励まし、迷う時には導き、苦しむ時にはそっと寄り添い、そしていつも私たちを主イエスへと導いてくださいます。聖母マリアは、主イエスの約束「みなしごにはしない」を、母としての優しさで具体的に示してくださる方です。

この花の月に、私たちはロザリオを唱え、花を捧げ、聖母マリアに心を向けます。その祈りの中で、聖母マリアが私たちのために聖霊を願い求めてくださるように祈りましょう。教会が真理の霊に導かれ、分裂ではなく一致へと歩むことができるように。私たち一人ひとりが、主イエスの掟である愛を生き、周りの人々に神の優しさを証しする者となれるように。疲れた心に聖霊の慰めが注がれ、希望の火が再び灯されるように。

兄弟姉妹の皆さん、主イエスは決して私たちを見捨てません。聖霊はいつも共にいてくださいます。そして聖母マリアは、母として私たちを包み、守り、導いてくださいます。この確かな支えの中で、私たちが日々の歩みを新たにし、愛の証し人として生きることができますように。

また、教皇レオ十四世が5月8日、就任一周年を迎えられたことを心からお祝いし、その上に豊かな祝福と聖霊の導きが続くよう祈ります。

そして今日は「母の日」です。
すべてのお母さんに、神様の恵みと平和が豊かに注がれますように。
家庭を支え、愛を注ぎ続けるお母さん方に、心からの感謝と祝福をお祈りいたします。

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