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明日は、教会全体が聖ペトロと聖パウロをお祝いする日です。この二人は、教会の二本の柱ともいわれています。私たちの小教区は聖ペトロを守護聖人としていただいているため、白浜司教様の特別な許可により、今日の日曜日にお祝いすることになりました。皆さん、今日は私たちの小教区の保護者であり守護聖人である聖ペトロを、心を込めてお祝いいたしましょう。今日は、私たちにとって大切なお祝いの日です。皆さん、守護聖人聖ペトロの祭日、誠におめでとうございます。
皆さん、皆さんはご自分の洗礼名を覚えておられますか。その聖人のお祝いの日、つまり霊名の祝日はいつか、ご存じでしょうか。
今の信仰生活の中で、私たちは時々、お互いに霊名のお祝いを伝える習慣を忘れがちです。また、小教区の守護聖人の祝日も、本来の日に祝うのではなく、別の日に移して、バザーや食事会のような行事として行うこともあります。もちろん、そのような集まりは共同体をつなぐ大切な機会です。しかし皆さん、守護聖人を祝う日の本当の意味は、それよりももっと深く、霊的なものです。教会が一つの小教区、また一人ひとりを、ある聖人の保護にゆだねるとき、教会は私たちに二つの贈り物を与えてくださいます。一つは、私たちが歩むための模範です。もう一つは、神さまの前で私たちのために祈ってくださる力強い取り次ぎ手です。
今日、私たちはみことばを通して、聖ペトロの姿を見つめたいと思います。主がペトロをどのように変えてくださったのか、そして私たちがどのように信仰を生きるよう招かれているのかを、一緒に味わいましょう。
今日のマタイによる福音は、とても大切な場面を伝えています。主イエスが弟子たちに、「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」とお尋ねになると、漁師であったシモンは、はっきりと答えました。「あなたはメシア、生ける神の子です。」すると主イエスは言われました。「あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。」
神さまは、ペトロの中に大きな変化を起こしてくださいました。神さまは、特別に立派な人、何でも分かっている賢い人を選ばれたのではありません。弱さがあり、時にはすぐに感情で動いてしまう人、後には主イエスを三度も知らないと言ってしまう人を、教会の土台となる岩として選ばれました。主は、ペトロの弱さを力に変えてくださったのです。そしてさらに、主はペトロに大きな使命をお与えになりました。「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」
主イエスがペトロにお与えになった権威は、この世の王さまのように人を支配するための力ではありません。それは、あわれみのための権威です。ゆるしを告げ、罪の重荷をほどき、人々を教会という大きな家族の中に集め、一つにしていくための務めなのです。
しかし、大きな使命を受けたペトロも、やはり神さまの恵みと人々の支えを必要とする一人の人間でした。第一朗読の使徒言行録には、とても心に残る出来事が語られています。ペトロがヘロデ王によって牢に入れられ、二人の兵士の間で鎖につながれ、死を待っていたとき、教会は何をしたのでしょうか。「教会では、彼のために熱心な祈りが神にささげられていた」のです。
そして奇跡が起こりました。主の天使が現れ、鎖は外れ、牢の門は開き、使徒の頭であるペトロは救い出されました。ペトロを救った力は、剣や武器ではありませんでした。それは、神さまの働きであり、共同体が心を合わせてささげた祈りの力でした。
初代教会の姿から、私たちは守護聖人の大切な役割を知ることができます。それは、祈りの中で私たちを取り次ぎ、教会と深く結びつけてくださるということです。今、聖ペトロは天の国におられ、もう鎖につながれてはいません。しかし、ペトロの使命は今も続いていると思います。聖ペトロは、教会のために、私たちの小教区のために、そしてご自分を守護聖人として仰ぐ人々のために、神さまに祈ってくださっています。私たちも、ペトロの悔い改めの心、主イエスへの深い愛にならいましょう。そして聖ペトロの取り次ぎによって、私たちの心を縛っている自己中心、ねたみ、冷たさといった「鎖」から解放していただけるよう、主に願いましょう。
皆さん、聖ペトロの姿を見つめながら、私たちは教会にすばらしい牧者を与えてくださった神さまに感謝したいと思います。
この大切なお祝いの日に、私はまず、私たち小教区のすべての皆さんに、心から霊名のお祝いを申し上げます。聖ペトロがいつも私たちを守り、この小教区を「岩」のようにしっかりした信仰の共同体、愛と一致に満ちた共同体として導いてくださいますように。
また、今日私たちと共におられる百瀬神父さまにも、特別に霊名のお祝いを申し上げます。神父さまの上に、神さまの豊かな恵み、健康、そして平和がありますように。聖ペトロの取り次ぎによって、奉献生活の実り豊かな歩みの中で、神父さまがいつも喜びに満たされ、私たちにとって信仰の支えであり続けてくださいますように。
そして、聖ペトロを霊名としてお持ちの皆さんにも、心からお祝いを申し上げます。どうか皆さんが、守護聖人である聖ペトロから、信仰を勇気をもって表す心、主イエスを深く愛する心を学び、家庭の中でも共同体の中でも、まわりの人を支え導く存在となることができますように。
皆さん、
今日は六月の終わりの日々でもあります。六月は、教会がイエスのみ心を特別にたたえる月です。聖ペトロは一度つまずきました。しかし、彼がもう一度立ち上がることができたのは、イエスのみ心からあふれるあわれみのまなざしに支えられたからです。
その思いをもって、私たちはイエスのみ心に心を向けましょう。あわれみに満ちた主のみ心が、教皇さま、司教さま方、司祭たち、そして教会を導くすべての牧者の上に、豊かな恵みを注いでくださいますように。彼らがいつも主イエスのみ心のような、あわれみ深い心を持ち、聖ペトロにならって羊の群れを愛し、今日の時代の荒波の中で、教会を導き守るために自分をささげることができますように。アーメン。
